生きる喜びに出会う場所伊豆高原学園

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生き物とのくらし

2015.11.03

秋も深まり、伊豆高原周辺の木々も色づき始めました。
今週末には「立冬」を迎えます。
紅葉狩りにはまだ早いですが、今年も冬が少しずつ近づいてきました。

さて、学園内ではクヌギやコナラのドングリが豊作となっております。
ドングリを踏まずに歩くのが難しいくらい!
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そんなドングリを待ちわびた生き物がいます。
通称「タイワンリス」本名は「クリハラリス」と言います。
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たくさんのドングリを、拾っては食べています。
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人に慣れているからか、近づいても間近で観察することが出来ます。
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運動神経がよく、枝から枝へ1m~2mくらいは飛び移ることが出来ます。
鳴き声が特徴的で「ワンワン」や「クックッ」と、犬が吠えているような鳴き声なんです。
ヘビ等の天敵や、近くに野鳥などの敵が来ると、鳴いて仲間に危険を知らせます。
人間に対して鳴くことは聞いたことがありませんが、警戒はしていて一定の距離に近づくと離れていきます。
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警戒しながらも食欲には勝てず、逆さまになったままドングリを食べています。
これぞ、生きる力!!
食事中におじゃましました。

さて、伊豆半島では、東伊豆を中心にタイワンリスの生息域が広がっています。
元々は、伊豆大島で飼育されていたタイワンリスが持ち込まれ、逃げ出したリスが
野生で爆発的に繁殖しています。その結果、農作物への被害や生態系への影響が懸念されています。
現在は国が「特定外来生物」として指定し駆除の対象となりました。

人間が連れてきた生き物。
人間の暮らしに影響が出て、駆除の対象となった生き物。

同じ事を繰り返さないために、生き物との付き合い方を考え直していかないといけないですね。

笠倉